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2014年4月18日 (金)

NSR250R(MC21)とCBR250RRの水温計

さて,昨日の作業で出てきたNSR250R(MC21)の水温計の指示差。
まずは,模擬入力にて指示差を確認して見ることにしました。

やったことはこんな感じです。

Test
サーミスタは温度で抵抗値が変化する素子で,その抵抗値に応じて水温計は指示が変化するようになっています。
考え方によっては,水温計自体は抵抗計です。
サーミスタの代わりに,抵抗値を変えられる可変抵抗を接続し,何度の指示を出すときに何オームなのかを測定,そこからサーミスタの特性よりが逆算,実温度が何度の時に何度を指すのかを確認しました。


さて,測定するのはいいものの,サーミスタの特性が分からなければ計算が出来ません。
サーミスタの特性は,サービスマニュアルによれば以下の通りです。

50℃ = 153.9Ω
80℃ = 51.9Ω
120℃ = 16.1Ω

ココからB係数を求め,そのB係数を元に計算すると任意の温度での抵抗値,その逆算で任意手の抵抗値の温度が求まります。
式は割愛しますが,興味がある方は検索するとすぐに出てきます。
私は以下の資料を読んで覚えました。

三菱マテリアル(電子デバイス事業部)NTCサーミスタの基本特性 (製品カタログ NTCサーミスタ)

あ,意外かもしれませんが三菱マテリアルってサーミスタやチップアンテナ,サージアブソーバーなんかも作ってます(-w-;


で,その辺の計算結果をまとめたExcelシートを作ったので,参考で貼り付けておきます。

memo「Thermistor.xls」をダウンロード

※当方環境ではウイルス等は検出されていませんが,念のため確認してから開いてください。また,マクロは使用していません。マクロの警告が出るようであれば開かないでください。

因みに,あくまで計算値で,実際の抵抗値は多少前後しますし,サーミスター自体にも製造よる若干のばらつきがあります。
『サーミスター特性 50~120℃』のシートはサービスマニュアルでの記載範囲なので,比較的精度は高いです。
『サーミスタ特性 概算』は50℃と120℃の抵抗値から平均的と思われるB係数を求めて計算しているので,参考の値です。
『サーミスター特性算出』のシートの水色の部分に値を入れると,個別で自分の好きな値を計算できます。


さて,特性はあらかた分かったし計算シートも作ったので,実際に測定して見ます。
まずはNSR250R(MC21)の水温計。
結果は以下の通りです。

Img_5528

<測定結果>
水温計指示 : 抵抗値 : 実温度(逆算値)

60℃ : 118.6Ω :  56.7℃
70℃ :  80.6Ω :  67.2℃
80℃ :  52.0Ω :  79.9℃
90℃ :  31.2Ω :  95.4℃
95℃ :  24.0Ω : 105.4℃
100℃ :  19.4Ω : 113.0℃

Hの赤帯の始まり : 16.0Ω : 120.3℃

・・・と言う結果に。


うん,結構ずれてます(-w-;


実用的に使える範囲は70~90℃の間のようです・・・

さて,昨日の結果と照らし合わせると,昨日書いた傾向が概ね当てはまります。
92℃の指示であれば,実温度95℃と100℃の間ですから,確かに100℃です。
温度が低いうちは2~3度,実温度より高く表示されています。

で,気になっていた指示95℃のときの実温度は・・・105℃のようです。
う~ん,確かにヤバそう・・・つかオイル的にはキツイ数値です(-w-;
100℃以上に上がらないようにファンが回りますが,結構ぎりぎりの値のようです(・_・`ゞ


さて,この際なのでCBR250RRの水温計でも試して見ます。
と言っても,中間に目盛りが無いので,概ねの値です。

Img_5531

<測定結果>
指示 : 抵抗値 : 実温度(逆算値)

1/4 : 54.9Ω :  78.3℃
1/2 : 31.1Ω :  96.6℃
3/4 : 26.6Ω : 101.1℃

Cの帯の終わり  : 188.8Ω :  45.9℃
Hの赤帯の始まり :  16.2Ω : 119.8℃

・・・と言う結果に。


全体的に結構高い値です(-w-;


でも,サーモスタットの温度設定と照らし合わせるとちょうどぴったりの値です。
水温計が1/3~2/3の当たりを行ったり来たりすることになります。


って,あのさ?100℃はやめようよ。ホントに(-w-;


と言うか,設計上は80~100℃がちょうどいいようになる設計なんでしょうね(・_・`ゞ
今回,水温を熱電対で測った感じでは,まだ100℃なら大丈夫そうでした。
逆に,水温計の指示が70度を切ったあたり,実温度だと65℃ぐらいからはちょっと重たい感じです。

そう考えると・・・


実温度70~95℃,余裕を持たせたければ75~90℃程度で運転するのが良いようです(・_・`ゞ


今回の結果で,だいぶまとまってきた感じです。
見えてきたのは・・・

<サーモスタット>
開き始め : 75℃
全開 : 90℃

<ラジエターファン>
作動 : 95℃

と言った感じでしょうか?
全体的に5~7℃程度下げる感じです。

とりあえずすぐに弄れそうなのはラジエターファンです。
オペアンプと温度センサーのLM35当たりを組み合わせれば作る事ができます。

反面,サーモスタットはNSRの物ではやはりオーバークールって感じがします。
かといって,CBRのサーモスタットのままラジエターファンの動作温度を下げると協調を取るのがちょっと難ありです。
う~ん・・・95℃なら・・・まぁ・・・いけるかなぁ・・・


てか,マジな話,CIVICのサーモスタットとサーモスイッチ使えば,ほぼぴったりなんですけどね(--;


まぁ,倍ぐらいのサイズのサーモスタットがくっ付くわけもなく。
とりあえず当たりは付いたので,この辺で検討して見ます。

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コメント

CBR250RRレストア中のろたです。
参考にさせていただきました。ありがとうございます。

投稿: ろた | 2016年6月 9日 (木) 07時03分

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