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2013年12月29日 (日)

CIVIC FERIO 燃料系整備

さて,先日の日記で少し触れましたが,CIVIC FERIO の燃料系のメンテナンスを行いました。
やった事は,燃料フィルターとプレッシャーレギュレーターの交換です。
というのが,低回転域や中回転域で加速のためにアクセルを開けると、息継ぎが発生しているためです。
高回転域もどこか息苦しく回っています。


ここで,息継ぎについてちょっと説明です。

『息継ぎ』というのは,アクセルを開けた際にスムーズに加速せず,いったんエンジンが失速した後に加速し始める症状のことを言います。
感じとしては,軽症の場合はアクセルを踏んだ後に『スカッ』と力が抜けたような感触の後に加速し始める感じです。
重症化してくると,力が抜けるというよりもほんとに速度が落ちる,つまづくような感じになります。
さらに悪化すると失速後に加速に転じるのですが,その直後にまた失速,その後やっと加速と,『ゲッホゲッホ』と咳き込んだような感じになります。

このような症状,原因はいろいろあるのですが,大体の場合,燃調が薄いのが原因です。
燃調が薄いということは,空気が多いか,もしくは燃料が少ないということになります。

で,インジェクション車の場合は基本的にエンジンコンピューターが自動的に補正するため,ちょっとやそっとでこの症状が出ることはありません。
ちょっと吸気系いじった位では発生しません。
仮に発生しても,すぐにコンピューターが補正をかけてしまいます。

先日書いたとおり,吸気した空気の量は吸気圧力と容積で決まり,空気を吸い込みすぎるためには過給器(ターボチャージャー,スーパーチャージャー)でも付けない限り無理です。
NA(自然吸気)であれば大気圧,振っても慣性吸気でほんの多少,微加圧に振るぐらいです。
それに対応可能な容量のインジェクターを使用しているのですから,補正で何とかなってしまいます。
逆に,過給器のついている車で過給をいじったり,不具合があると息継ぎが発生することがあります。


さて,CIVIC FERIO ・・・というより,殆どがNAのHONDA車。
ターボの不調で空気を吸い込みすぎ,という事は考えられません。
マニュホールドより下流で空気を吸い込んでいれば発生するかもしれませんが,エンジンO/H時にガスケットは交換済み。

本来なら補正がかかるはずの息継ぎですが,発生する・・・

補正できてない・・・

補正し切れていない・・・

空気は入り過ぎない・・・

補正しきれないほど・・・


燃料が足りない・・・




そう言や,24万km/18年も燃料フィルター交換してない(苦笑



バネ仕掛けのプレッシャーレギュレーターも(爆



・・・という流れで,フィルターの詰まりかプレッシャーレギュレータの不調で燃圧が足りてない&不安定なんだろう,と(-w-;
ホントは燃圧計があればいいんですが,あいにく持ち合わせていないもんで,交換して損するもんでもないので交換することにしました。

で,どんな部品かというと・・・

Img_4978_2

こんな部品です(・ω・

左が燃料フィルターです。
結構頑丈なつくりです。

燃料って燃料ポンプでタンクから圧送されてくるのですが,D15Bの場合,マニュホールド圧力が大気圧のときに226~275kPa(2.2~2.8kgf/cm2)ぐらいになります。
この黒い容器の中にはバイクのオイルフィルターのような,濾布を折ったフィルターエレメントが入っています。

で,右がプレッシャーレギュレーターです。
燃料ラインとマニュホールドの間の圧力差が一定になるように,燃圧を調整しています。

エンジンコンピューターは『インジェクターを1秒あけると○○mL流れる。○○mL拭きたいから○○秒インジェクタを空けよう』という風にインジェクターを空けており,圧力差が一定じゃないと燃調の制御がうまくいかなくなってしまうんですね。
物を流すとき,圧力は押す力として作用するので。
水道の水圧が高いと勢いよく水が出ますが,水圧が低いと水の勢いがなくなるのと同じです。
圧力が変わると勢いが変わってしまうので,空け具合が変わっちゃうんですね。

因みにお値段ですが,燃料フィルターが\4000ぐらい,プレッシャーレギュレータが\9000ぐらいです。
いずれもガスケットとセットのもので,2013年12月現在の値段です。


さて,どこについているのかというと,まずは燃料フィルター・・・

Img_4981_2

こんな所にいます(・ω・
インテークパイプ,インテークマニュホールド,ブレーキ倍力装置,ストラットタワーバーに囲まれ・・・


スッゲー外しずらいです(-w-+


いや,タワーバーは私が付けたから,私が悪いんですが・・・
ってもこれ,EG6/EK4/EK9は標準装備ですから,SiRやType-Rは同じようにかったるいわけですが・・・

つか,タワーバー,ちょうど工具を入れたい場所に通っており,かなり邪魔でした(--;

Img_4984

はい,ココ!フィルターの入り口,ポンプからの配管をはずす時に,ま~ぁタワーバーが邪魔でした。
因みにココの接続,フレアー継ぎ手になっています。
フレアーの当たり面を傷つけてしまうと,手直しに専用の工具が必要になり,フレア作るのは慣れが必要です。

なのでこの作業,配管の経験がない人は,やめておいたほうが無難です(-w-;

燃料の接続部って,エンジンに限らずボイラーなどでもフレアーの接続のものが多いです・・・


では,次はプレッシャーレギュレーター・・・

Img_4985

はい,燃料トレインの末端についてます(・ω・

こちらは簡単にはずせました。
ホース2本はずして,ボルト2本外すだけ。
工具もすんなり入りました。

というわけで,両方とも交換完了。
イグニッションキーをON位置へ回し,燃料ポンプを回してエア抜き&燃圧をかけます。
それを何回か繰り返し,燃料漏れがないことを確認したらエンジン始動。
本当に燃圧が落ちていた場合,学習している調整では燃調がずれるのでしばらくアイドリングさせ,アイドリング時の燃調とEACVの調整を覚えさせます。

というか・・・


アイドリング,エンジンの回り方がスッゲー滑らかなんですが(-w-;


あれ?これ,あたりな感じ?(苦笑

で,クーリングファンが何回か回るまでアイドリングしたらお勉強タイム終了。
実際には走って見ます。

いや,走ったんだけど・・・

面白いぐらい息継ぎ改善(-w-;


正解だったのはうれしいけれど,ドンだけ不調だったんだ!って点でへこむわ(-w-、


走り出した直後から発進しやすいし,息継ぎはほとんど発生しなくなりました。
アクセルに回転数がピタッとついてきます。
高回転までス~ッっとエンジンが回ります。

しばらく走ると補正をエンジンコンピューターが学習し,更に調子よくなっていきます。
平地で2700rpm程度を維持し,更にエンジンコンピューターに学習させます。
我流ですが,以下の4点の状況を作り,学習させています。

・平地で低スロットル開度で2700rpm程度で一定に保つ
→リーンバーンではない基本的な補正を覚えさせる

・上記の状態からスロットルを半分以上空ける
→吸気1バルブから吸気2バルブへの切り替え時の補正を覚えさせる

・レッド直前まで全開で回す
→急加速,高回転の補正を覚えさせる

・平地で低スロットル開度,3速以上で2000rpm程度で維持する
→リーンバーンの補正を覚えさせる。

運転中に感じる感覚では,D15B 3stage VTEC のエンジンコンピューター,どうもこの辺の補正値を持っているように感じます。
ただ,あくまで『感じ』の話なので,実際にこれらの補正値を持っているとは限りませんし,ほかの車がこれでうまく行くかは不明です。
参考程度です。


で,そんなことをして(効いてるのか?保証は無いけど)制御の補正がうまくいくようになってくると,ホント,気持ちよく走れるように。
とにかくスムーズに走ります。



・・・いや,この車買った当時,ホントこんなだったなって。



なんか懐かしくなってきました・・・

エンジン載せ替え2回,うち1回は自分でO/H・・・

クランクシャフト折れてからというもの,長かったです・・・



でも,ホント,『あぁ,そうそうこんなだった!』って思えるところにやっとたどり着きました。




・・・と,それはいいのですが・・・

さて?どっちがダメだったのかな?と(・_・`ゞ

いや,両方ともダメだったんだろうけどね。
どちらも意外とお値段する部品ゆえ,今度こういう状況になったらどちらから対処したほうがいいのかな?と。
簡単にわかりそうなのは燃料フィルターです。
ためしに燃料フィルターに口をつけ,息を吹き込んでみると・・・


かなり気合入れて吹かないと,反対側から息出てこないんですがっ!(-w-;


『あれぇ~?』と思い,フィルターの中を覗いて見ると・・・
いや,衝撃的でした・・・

Img_5021_2

・・・!?Σ(-w-;


あの!エレメント,めっさ黒いんスけど!((((゜w゜!||))))


・・・


えぇ~,今回はフィルターのほうのようです(-w-;


まぁ,プレッシャーレギュレーターもバネの加減で動いており,古くなると不具合の原因になるんですけどね。
なので,こちらもダメだったんだとは思います。


ただ,フィルターがこんなに汚れてるってのは予想外でした(--;


そんなにちょくちょく交換することも無いでしょうけれど,長く乗ったら交換したほうが良いようです。
私の場合,息継ぎが顕著になったのは20万kmぐらいからでした。
『なんかおかしいな?』が17万km位からだったような気がします。

まぁ,そこまで乗る人はめったにいないでしょうけれど,長く乗ったら交換の候補に入ってくる部品のようです・・・・

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コメント

シビックek3 ML d15bのエンジンに乗ってます。
同じ燃料フィルター で付きますかね?(^◇^;)

投稿: シビック乗り | 2017年4月 5日 (水) 15時36分

多分使えるはずです。パーツリストを見ると全グレード同じ番号になっているので。
写真に写っている番号も,別の車両と統合された番号です。

投稿: | 2017年5月23日 (火) 23時06分

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